YouTube動画をMP3に変換したいときの方法とは

動画を音声に変換

YouTubeにアップされている動画の音声だけ保存したいとき、活躍するのがファイル変換ツールです。今回は登録なしで気軽に使えるオンラインツールや、無料ソフトを解説します。ただし違法にアップロードされている動画のダウンロードや、私的に楽しむ以外の利用は法に触れるおそれがあるため注意しましょう。

MP3について

音声ファイルはMP3

MP3という言葉は聞いたことがあり何となく知ってはいても、具体的にどういうものなのかは把握していないという人もいるでしょう。ここではMP3について、基礎的なことから解説していきます。

MP3の正式名称は「MPEG Audio Layer-3」、動画圧縮形式のMPEG1で定められた音声データ圧縮技術のひとつです。約1/10まで圧縮可能です。人が聞き取りにくい音域や周波数、大きな音の直後の小さな音は聞き取りにくくなるといった、聴覚の特性を生かして圧縮します。低データで音質劣化を感じにくいというメリットがあり、インターネットの普及とともに急速に広がりました。拡張子は「.mp3」で、今は再生品質の高いMPEG2 Audioにも対応しています。

ネットで普及したデータというと最近のものと思いがちですが、歴史は古いものです。1993年ドイツの産学連携研究所、フラウンホーファー研究機構で開発されたのが始まりです。2017年に特許権の保護期間が完了したため自由に利用できるようになり、さらに一般的になりました。

動画ファイルはMP4

MP3と並んで広く利用されているデータがMP4で、MPEG4関連規格で圧縮される動画データ形式です。携帯端末やアナログ回線など、低速ネットでも効率的な再生が可能となっています。MPEG4以外のH.265(HEVC)や携帯電話用に開発された3GPPや3GPP2、音声データAAC・HE-AACといったファイルもサポートしている、汎用性の高さが特徴です。DVDやインターネット・スマートフォンなど多くの端末、メディアで活用されています。

最初のMP4「MPEG-4 Part1:Systems(ISO/IEC 14496-1:2001)」は2001年、Apple社のQuickTimeの技術開発を元に標準化しました。その後2003年にMPEG-4 Part12、2004年にMPEG-4 Part14とバージョンアップされました。

YouTubeをはじめネットにアップされている動画のほとんどは、MP4形式ファイルといえます。MP4自体高い圧縮率ですが、音声のみのMP3と比べるとデータが重くなることは否めません。映像は必要ない場合、MP3に変換したほうがデータのスリム化、ストレスのない再生につながります。

YouTube動画をオンラインツールでMP3変換

YouTubeなどネットにアップされている動画をMP3に変換したいとき、最も利用しやすいのがオンラインツールです。ファイル変換できるオンラインツールは複数あり、ほとんどがメールアドレスなど面倒な登録不要ですが、サイトによっては広告が多く表示されることもあります。

ここでは無料で利用できるファイルが20分以内、対象品質などが限定されているものの、シンプルで使いやすい「dirpy」の利用法を紹介していきます。

実際にMP3変換する手順

手順はいたってシンプルで、URL入力、指定してダウンロードの2ステップです。

  1. dirpy」にアクセスしたら、画面中央のスペースに変換したい動画のURLを入力し、Enterキーか「dirpy」ボタンを押します。

  1. YouTubeなどのURLを入力すると、アップロードされている動画のファイル名や時間、サムネイルなどが画面に表示されます。
  2. 画面右側のサムネイル下の「音声を録音」でMP3ファイルの保存をしましょう。最低〜最高の8段階の品質を指定し、「音声を録音」ボタンをクリックするだけです。今回は高(256bps)を選択します。

画面左下でタイトルやアーティスト名、ジャンル・コメントなどMP3タグも編集できるのです。

ファイル名と保存場所を選択する

変換処理が終了すると保存画面が表示されます。ファイル形式が動画データのMP4ではなく、音声データのMP3になっていることが確認できるでしょう。

デスクトップなどの保存先とファイル名を指定し、「保存」ボタンをクリックすれば終了です。わかりやすく保存先をデスクトップに指定し保存しましょう。

変換したMP3ファイルを再生

デスクトップにファイル名「dance music」のMP3ファイルが表示されています。Windows Media Playerなどを起動し、MP3ファイルをドラッグ&ドロップすれば音声が再生できます。

「dirpy」の無料版はファイルの時間や、データの抜き取りなど制約もあるものです。しかし邪魔な広告表示がほとんどないうえに、手順だけじゃなくひとつの画面でタグ編集、動画保存も行える非常にシンプルな作りとなっています。「MP3変換してみたい」という初心者、ライトユーザーにおすすめです。ウイルスが心配な場合は、利用直後にウイルスソフトでチェックしておきましょう

YouTube動画を変換ソフトでMP3変換

YouTubeなどの動画をMP3に変換したいけれど、ウイルスが心配という場合には変換ソフトを使うのも、ひとつの方法です。オンラインツールと比べると、ソフトをダウンロードしインストールするという手間は増えます。しかしセキュリティ面での安全や豊富な機能などのメリットもあります。完全無料ソフトもありますが、一定の安全性と機能を考慮すると、オリジナルは有料で無料版があるものがよいでしょう。

今回は変換しやすい「StreamFab YouTube MP3変換」を使って、YouTube動画のMP3変換を解説します。

まずはダウンロード&インストール

StreamFab YouTube MP3変換」にアクセスしたら、画面左側にある「無料ダウンロード」ボタンをクリックします。Mac版はWindowsボタンの下にリンクがあるので、対象ページに移動してから同様にダウンロードを行いましょう。

無料ダウンロード・Win

無料ダウンロード・Mac

保存先を指定して、インストール

アプリケーションファイル名と保存先を指定し、「保存」ボタンをクリックすればダウンロードは完了です。

ファイル名は変更できるので、不安な場合はわかりやすい名称に変えておくのもおすすめです。今回だとファイル名は変えず、デスクトップに保存しました。

デスクトップに表示された「streamfab_online_5017」アプリをダブルクリックし、手順に従い進んでいくだけです。デスクトップに右の「StreamFab」アイコンが表示されていれば、無事インストール完了となります。

実際にMP3変換する方法

「StreamFab」を起動したら、画面左の「ホーム」をクリックし検索画面を表示させます。すでに動画のURLがわかっている場合は画面上のスペースに入力し、Enterキーを押すだけです。URLがわからない場合は、画面左か画面下のビデオサイトから、YouTubeなどのサイトロゴをクリックすると対象の検索画面が表示されます。そこでキーワードを入力し、MP3に変換したい動画を探せます。

MP3に変換するファイルを指定し、ダウンロード

YouTubeなどにアップロードされた動画が表示されるので、画面左上の「ダウンロード」をクリックしましょう。

MP3に変換しダウンロードしたい場合は「音楽」タブをクリックし、標準・高品質・超高品質の3段階から選択します。後は「ダウンロード」ボタンを押すだけです。ダウンロードが開始されると、ホーム画面の左下「ダウンロード中」の横にマークが表示されます。

ダウンロード後、MP3ファイルの保存先を確認

ダウンロード終了後画面左下の「ダウンロード」をクリックすると、YouTube動画からMP3変換したファイルが表示されます。右側のフォルダをクリックし、保存先を確認しましょう。

保存先を示す画面が表示されるので、画面上部のアクセス先を確認します。ローカルディスクの「ユーザー」から「user」を開き、さらに「ミュージック」の中にある「StreamFab」フォルダをみましょう。MP3に変換したファイルが保存されていることがわかります。

再生するときはオンラインツールと同様、Windows Media Playerを利用するかオプションのプレイヤーをインストールすれば、「StreamFab」で再生も可能です。

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その他のMP3変換オンラインツール&ソフトを紹介

YouTube動画をMP3変換できるオンラインツールやソフトは他にもあります。その中から使いやすく、ユーザーからも好評なものを紹介しましょう。

オンラインツール「flvto」

まずはオンラインツール「flvto」です。登録不要でアクセスしたら画面真ん中のスペースにMP3変換したい動画のURLを入力しましょう。ファイル形式がMP3になっていることを確認したら、左側の「化す」をクリックします。

通常は最大30秒程で変換処理が終わるので、後は保存先を指定してダウンロードするだけです。より高速に処理をしたいときには、「https://www.flyoutube.com/watch~」というように、URLのYoutubeの前にflを入力します。ファイルはMP3の他にMP4・MP4 HD・AVI、AVI HDにも変換可能です。

シンプルな手順でMP3以外のファイル変換も行えます。しかしMP3の品質指定ができない、処理中に広告が表示されるというデメリットもあります。品質にこだわらない、すぐに変換したいというときにおすすめです。

変換ソフト「Wondershare UniConverter」

動画変換ソフト「Wondershare UniConverter」です。ソフトなのでダウンロードとインストールをする必要があります。しかしMP3に変換する手順はYouTubeなど該当する動画のURLをコピー&ペーストして、MP3形式で保存するだけとシンプルです。

またMP3やMP4以外にも、MKV・FLV・AVIなど1000以上のファイル形式に対応しております。メディアプレーヤーや編集ソフトとしても利用できます。まずは無料版で試してみて、さらに動画変換や編集などに興味を持ったら、購入を検討してみるのもよいでしょう。

まとめ

YouTubeなどにアップされている研修内容や英会話など音声を、私的に聞きたいときに便利なMP3変換について解説しました。オンラインツールはすぐに利用できる反面機能が少なかったり、ファイル数に制限があったりします。逆に変換ソフトはインストールの手間がかかりますが、多機能でウイルスなどの安全面も考慮されています。まずは無料版で試してみて、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。

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